「どこから読めばいいんだろう?」新しいAndroidチームに加わった際、多くの新メンバーが直面する疑問です。一方で、チーム側も、明確なオンボーディングプロセスや最新のドキュメントがないために、新メンバーの立ち上がりが遅れたり、「キャッチアップはOJTで」と既存メンバーの負担が増えたりする課題を抱えています。特に、技術スタックの多様化(例: ViewとComposeの共存)やプロジェクトの規模拡大は、このオンボーディングの難易度を一層高めています。 本セッションでは、Androidチームが新メンバーを迎え入れ、早期にプロジェクトに貢献し、自信を持ってキャッチアップできるようになるための効果的なオンボーディング戦略と、実践的なドキュメント整備・知識共有の方法に焦点を当てて解説します。新メンバーが「どこから進めればいいか」を明確にし、主体的に学べる環境をどのように作るか、そしてチーム全体の生産性向上と、新メンバーのエンゲージメントを高めるための具体的な施策を、チームでの試行錯誤や成功事例を交えて紹介します。 具体的なセッション内容は以下を予定しております。 ・巨大・レガシーコードベースの読み解き方 (どこからコードを読み始めるべきか、どのように全体像を掴むか、デバッグツール や静的解析ツールを活用したコード理解の方法) ・プロジェクト固有の技術/アーキテクチャの理解 (アプリの主要なアーキテクチャパターン (MVVM、 Clean Architectureなど)、DI、マルチモジュール構成 の理解方法。ViewModel やContext といった主要な概念の実践的な使い分け。) ・開発に必要な周辺知識のキャッチアップ (テストコードの読み方・書き方、難読化、セキュリティ、パフォーマンス測定 といった専門領域の概要理解。) ・「最低限これだけは必要」なドキュメントとは (アーキテクチャ概要、ビルド手順、デバッグ方法、よくある質問(FAQ)、主要機能の説明など、新メンバーがまず参照すべきドキュメントの項目。) ・ドキュメントを陳腐化させない運用方法 (ドキュメント更新を開発プロセスに組み込む工夫、誰が・いつ・どのように更新するか。)
richako (risako070310) Android Engineer
・Androidプロジェクトに新しくジョインしたばかりのエンジニア ・これから新しいAndroidチームに異動する予定のエンジニア ・既存のAndroidコードベースの理解に苦労しているエンジニア ・新メンバーのキャッチアップを支援する立場にあるエンジニア(メンター、テックリードなど)