私たちのチームは、Flutter で開発されたアプリをネイティブアプリにコンバートするという大胆なプロジェクトに取り組みました。 結果的にプロジェクトは完了し、ネイティブアプリとして新しくアプリをリリースしました。 しかしリリース後、アプリの評価が4.2から1.6まで下落するという事態に直面しました。アプリが頻繁にクラッシュしたり、動作が重くなり品質が低下したため、ユーザーからの厳しいフィードバックが続いた結果です。 なぜこのような品質となってしまったのでしょうか?それにはいくつかの要因があります。 1つは、Flutter からネイティブへコンバートする際の進め方の問題です。各プラットフォームに移植するにあたり、大切な観点が抜け落ちたため、実装が複雑化したのです。複雑化はバグを産みやすくし、工数を増加させ、品質の低下を招きます。同じ状況に置かれたら、多くの方が同じような道を辿る可能性があります。 さらに、チームビルディングの問題です。個々がスキルを持っていても、チームとしての協力が不足し、プロジェクト全体の品質に影響を及ぼしました。今回のプロジェクトは、まさにその典型です。アプリエンジニア、デザイナ、バックエンドなど、それぞれが閉じた領域で仕事をしており、全体としての連携が不足していました。 リリース後、我々はチームの改善に取り組みます。様々なプロセスを見直し、コラボレーションを強化しました。そしてコードを改善しました。これらの結果、アプリの評価を4.0まで押し上げることができました。 これらのプロセスと学びを共有します。 本セッションでは、そもそもなぜ Flutter からネイティブアプリにコンバートする必要があったのか。その理由からお話しします(一般的に、この経過を辿るのは珍しいでしょう!)。そして評価が1.6まで下落した原因となる、開発のアンチパターンを紹介しつつ、どのようにして4.0まで持ち直すことができたのかを具体的に説明します。特に、技術的な改善点やチームビルディングの重要性について詳しく触れます。 アプリ開発者のみならず、プロジェクトマネージャーやチームリーダーにとっても有益な内容になると思います。私たちの経験を通じて、アプリチーム開発における品質向上のためのヒントを得ていただければ幸いです。
Ryo Kitamura RIZAP TECHNOLOGIES,Inc.
kentaro fujii RIZAP TECHNOLOGIES,Inc.
失敗からの学びを大切にするソフトウェアエンジニア: 過去のプロジェクトからの教訓を活かして将来のプロジェクトに活かしたい方。 プロジェクトマネージャー: 開発プロジェクトの管理者で、チームの協力やプロジェクト進行の最適化に関心がある方。 チームリーダー/マネジメント層: チームビルディングやチームワーク強化に取り組みたいと考えているリーダーやマネージャー。